以下は10月に行う事業、
酒蔵と共に歩む酒屋さんの集まりでの研修内容について。
その下見の報告をしたものです。
よこやま様 しんば様
会員さんに体験を通して蔵の思い、
自然や地域への思いに、深く共感し気付いてもらう。
森林体験の会場となる朝日城の森。
酒蔵から山道を歩いて15〜20分です。

看板と作業用の山小屋(広場あり)
ここまでは車も来られます。(資材用・緊急用など)

この山小屋はこの森の間伐材を使って建てられたそうです。
山小屋の20m先に朝日城の跡。
広々とした緑の広場。

約3ha(30m×100m)の広さを財団が所有。
照葉樹を間伐し、明るい森へ。

間伐し手を入れる事で、コゴミやワラビなどの山菜、
カタクリやスミレなどの花々。
若い落葉樹がスクスク育っています。
こうすることで種々の草木が根を張り、葉を落とし、土が豊かになる。
ふわふわした土は、しっかり水を含み、地下へゆっくり浸透させる。

シイタケのホダ木。
新潟県内の一般の方(親子など)を対象に、森林体験を年間通して行っている。
総会での森林体験では、
広場でネイチャーゲーム(五感で自然に気づく活動)や森の中の散策。
また、間伐作業と間伐材をまとめて積む作業ができる。
(長クツ、または底が厚いトレッキングシューズが必要)
雨の場合はノコギリ使用などは危険なので、別の事を要検討。

ウバユリの葉の上にアマガエル。
春だからか野鳥の声もにぎやか。
リスやキツネなどの小動物もいる。(リスの食痕、クルミの殻がとても多い)
朝日城の森を視察後、桝形山の頂上へ。(車で20〜30分)
酒蔵を取り巻く自然環境を、広い視点で見ようと考えました。

小さいながら信心深さを感じる山頂の祠。
(ちなみに桝形山頂付近にはキャンプ場、管理等、トイレ、水道もあり
県民の憩いの場となっている。)

360度のパノラマ
標高は約300m、周囲もなだらかな丘陵地帯のため
朝日原を一望できます。
広々とした平野部には水田が光る。
水田を肥沃にし水を供給するのが渋海川と信濃川。

右手の朝日原(丘陵地帯)の際に酒蔵(やや左手)があるのが分かる。
丘陵地に染み込んだ水が長い年月をかけ、
地中深くの礫層(れきそう)「来迎寺礫層」に辿り着く。
ろ過され清められた水は丘陵地の際(きわ)に、湧水として現れる。
なお、森林整備を行っている朝日城の森は、
まさに蔵のすぐ裏手の朝日原丘陵地であり、
仕込み水の水源を守る森である。
また酒蔵と地域住民がホタルの調査を行っている勝保河内の谷津田は
蔵の右手奥(川上)の山辺にある。
このように俯瞰して「自分の目で見る」事で
雄大な自然の恵みの中で人間が活かされていること。
美味しい酒が造られるには、やはり豊かな自然環境が必要な事が
実感できるだろうと思います。
この酒蔵の自然保護活動は、これだけではないし、
「エコ」や「企業フィランソロフィー」等の言葉が知られる前から、
自発的に、そして地道に続けられてきた活動です。
昨今ありがちな販売促進のためのイメージアップ事業というより、
本気で良い酒を造り続けていこうという覚悟の表れであると思えます。
そして、素直に自然に感謝する心。
自然の美しさに心動かす細やかな感性。
そんな酒蔵だからこそ、これらの活動が
地域住民や周囲の企業、自治体までも動かしたのだろうと。
例:環境庁「ふる里いきものの里100 選」認定
社長の言葉(酒造りの里より)
晴れた日には、なるべく近くの丘や田んぼを歩くようにしていますが、とりわけ青田が風にそよぐ季節は、山あり、川あり、草木あり・・・・、自然の恵み豊かなこの地の良さを、心から「いいなぁ」と思わずにはいられません。
自然はありがたいもの。その自然を、町を、本当にこの地に住む人たちの誇りになるように守ってゆきたい。そして「朝日ってどんな所?」と聞かれたら、地域の皆さんに、まず「きれいな、いい所ですよ」と答えてもらえるようにしよう。次いで、「AやKやEの酒蔵がある所ですよ」と言ってもらえれば本望です。限られた時間の中では中々伝えきれないでしょうが、
会員さんの実体験の中から、それぞれの気付きが湧いてくる事を期待します。
それではまた、相談させて下さい。
よろしくお願いします。